現実に起こったかのような夢を見た時、起きている間に起こったことだと信じて疑わないこともあるでしょう。日頃から、とりとめのない話ができるような人間関係があれば、周囲の人が何かの異変に気がついてくれるかもしれません。潜在意識の中にある、悪夢の原因が取り除かれたとき、よい目覚めが訪れるでしょう。 良い夢も悪い夢も、夢を見るメカニズムは同じですが、疾患の症状のひとつとして発症していると、悪夢もしくは現実に悪いことが起こった、という認識を持つ可能性があります。異変を感じたら、健康状態を確認するためにも、専門家である医師に相談することをおすすめします。
著者によれば、記憶がつくられるとき 空想と現実が混ざると困るから、脳は 「これは現実のできごとではない」、と 判定ラベルをつけて、きっちり区別する。 寝ぼけていたり、脳がダメージを受けて このラベルがはずれると、幻覚と現実の区別がつかなくなるという。 たとえば臨死体験者が 花畑や三途の川を「見てきた」と語るのは、 脳が仮死状態となり、「幻覚」ラベルがつかないまま 記憶されるため、現実と感じてしまう、と。 そういえば、脳梗塞から回復したあるジャーナリストは、 脳の一部が「壊れて」いたとき トイレの戸をあけると便器に巨人が座っているなどの さまざまな幻覚を現実として受け止め、 筆舌に尽くしがたい恐怖を味わったという。 金縛りも、半分寝ぼけて脳がもうろうとしている ときだから、リアルに思えるのだろう。 修行僧や新興宗教の信者が、 荒行を課せられたり 眠らせてもらえなかったとき 神の声を聞いたり、明るい光に包まれたりした、と 口を揃えるのも、脳のラベルに起因するのかもしれない。 著者は、超常現象を 全否定はしていないけれども 「それは脳のラベルが一時的に はずれたんでしょ」で 説明のつくことが 厖大にありそうだ。
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